「言行一致」と信頼

こんにちは、コミュニケーションコーチの法貴かおりです。

「この人は信頼できる」と思うポイントは、人によって色々あると思います。

 

「言っていること」と「やっていること」が一致しているかどうか?
私にとっては、この「言行一致」が大切なポイントの一つです。

例えば、セミナーで人を褒めることの大切さを語っていた講師が、
セミナーのスタッフを人前で怒鳴りつけている姿を見たら、興ざめですよね。

「セミナーで語っていたことは、所詮きれいごとか?」
と思われかねません。

けれども講師だって人間。
つい感情的になってしまうこともあるでしょう。

「言行一致」とは、口で言うほど簡単なことではない。
だからそれを実践している人を見ると、信頼できると私は感じるのです。

これは私が以前、友人(Aさん)から聞いた話です。

Aさんの近所に某新興宗教の熱心な信者がいたそうです。
顔を合わせるたびに勧誘されていたAさん。
あるとき、断り切れずに教祖様の講話を聴きに行ったそうです。

講話自体はとても良い内容でためになったらしいのですが、その後がいけなかった。

なんとその教祖様、講話が終わった途端鼻をかんで、その紙を窓の外に
「ポイ!」と捨てたとのこと!!

「いくら良い話をされても窓からゴミを平気で捨てる人を信用できない。」
Aさんはそう言って、近所の方の熱心な勧誘をキッパリ断われるようになったそうです。

「朝礼でどんな話をしようか?」
「面談で何を伝えようか?」

信頼関係を築きたい相手(部下)を前にしたとき、私たちは“伝えたい内容” に心を砕き、気を取られがちです。

しかし、伝わっていたのは内容ではなく、別のことだった・・・ということは案外あるものです。

ヒトは「言っていること」より「やっていること」を見ています。

「言っていること」と「やっていること」を完全に一致させるのは難しい。
でも、「一致させよう」と努める姿を見せることはできます。

私も努めていきたいと思います!